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BiBi Design
模型技法
「工作技法」
ストレート組み
ディテールアップや改造をせずにキットそのままの状態で組み立てること。
スクラッチ
自作すること。完全に自作することをフルスクラッチという。
鋳造表現
ラッカーパテをこすりつけて鋳造のザラザラした感じを表現する。サビた部分などにも使える。
うすうす攻撃
本物では薄くなっているはずのところが成型の都合で厚くなっている場所を削って薄くすること
グラウンドワーク(Ground work)
ビネットやディオラマなどの地面部分のこと。
「塗装用語」
ドライブラシ(Dry brush)
塗料をほとんど拭い落とした筆をこすりつけて角やモールドを強調する技法。
暗い色を使えばチッピングになる。
チッピング(Make chip)
塗装がハゲた状態を再現すること
基本塗装の上の迷彩塗装が落ちた状態から金属の地が出ている状態まで様々
ウォッシング(Wash)
薄めた焦げ茶の塗料を全体に塗って乾いたら拭き取る技法。エナメル塗料が向いているがアクリル塗料でもできる。
スミイレ、エイジング、フィルタリングの効果がある。
スミイレ(Pin wash)
薄めた暗い塗料を凹部に流し込み、凹部を強調する技法。
また明るい砂色を流し込むと砂埃がたまった表現も可能。
フィルタリング(Filter)
薄めた塗料を塗りこみ、明度や彩度を調節する技法。
パネルごとに色を分けたりするとパネルの強調や素材の厚みの違いを表現できる。
エイジング
雨だれの縦線を再現すること。
一本一本書いていく方法と様々な色の油絵の具を点々と塗り、上下に広げていく方法が有る(Dotting)
カラーモジュレーション(Color modulation)
パネルや面ごとに陰影を施して光や存在感を出す技法。
地味になりがちな単色迷彩で威力を発揮する。
ブラック&ホワイト
カラーモジュレーションを白と黒で施し、その上から色を塗っていく技法。
多色迷彩でもカラーモジュレーションがやりやすくなる。
パステルワーク
ピグメントなどの塗料の粉をこすりつけたり、溶剤で溶いて塗りつける技法。
画材のパステルを削った粉でもできるが定着力はやや劣る。
ヘアスプレー剥がし
チッピングが描いて塗装剥がれを表現するのに対し、こちらは実際に塗装を剥がして再現する技法。
剥がした後の色を塗ったあと、ヘアスプレーなどを塗り、その上から再び色を塗ったあとは塗膜が弱くなっているのでこすってはがす。
ヘアスプレーの代わりにシリコンバリアを使ったり、塗膜の強いラッカーで塗ったあと塗膜の弱いアクリルを塗って剥がす方法もある。
黒立ち上げ
一度真っ黒に塗ってから塗装をする技法。重量感や陰影の幅が広くとれる。隠蔽力の強いアクリル推奨。
その上からエアブラシで白を上から下に向けて吹き付け、自然な陰影をつけることもある。
マルケン塗り
一度真っ白に塗ってから塗装する技法。要するに白立ち上げのこと。光が差し込んだようすを強調できる。
シルバリング
デカールを貼った時に空気が入ってしまい、光が反射してしまう現象。
デカールフィットを使ったり、つやあり→デカール→つや消しと塗るとシルバリングは起きにくい。
ウェットオンウェット(Wet-on-wet)
先にエアブラシで水を吹き付け、その上からアクリル塗装をすることで乾燥を遅らせる技法。
ラッカー塗料
日本で最も模型用に使われている塗料。(欧米では規制で入手できない)
GSIクレオスのMr.カラーやガイアノーツのガイアカラーが代表的
塗膜が強く、乾燥が早い、入手しやすい、隠蔽力が低いなどの特徴がある(ガイアカラーは割と隠蔽力が高い)
臭いがきついので換気推奨。乾燥が早いので筆塗りには向かない。
余談だが模型用のラッカー、エナメルは一般の意味ではアクリルに分類されるのでホームセンターのラッカー塗料とは別物なので注意!(プラスチック溶かします)
エナメル塗料 .
タミヤエナメル、ハンブロールなどが相当する。
全体塗装にはあまり使われず、どちらかというと細かい筆塗りや汚し塗装に使われる。
塗膜が弱い、乾燥が遅い、隠蔽力が低いなどの特徴がある。
また油絵の具やAKインタラクティブの汚し用塗料なども広い意味ではエナメル塗料。灯油のような臭いがする。
浸透作用があるので薄めてスミイレがしやすいが、細かい部分(可動履帯など)に使うとパーツが割れる。
アクリル塗料
ファレホやシタデルなどの水性塗料とタミヤアクリルや水性ホビーカラーの水溶性塗料の二つがある(アクリジョンを入れれば3つ)
塗膜が弱い、乾燥がやや早い、隠蔽力が高い、臭いが少ないなどの特徴がある。
有害物質が少ないので欧米ではアクリルが主流。
水性塗料は筆塗りがしやすく、水溶性はエアブラシがしやすい。
(水性塗料でエアブラシする場合、ラッカーとは真逆で濃いめで高圧でニードルを絞る)
水性塗料と水溶性は性質が違うので溶剤に注意。
(水性はほぼ水とメーカー専用溶剤でしか溶けないのに対し、水溶性はラッカーやアクリル、水でも溶ける。)
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